昔イキントー |
与論のイキントウの中でもっとも古く、そして多くの民衆に親しまれてきたのが、この昔イキントウです。 琉歌の定型詞八八八六調であって、どの共通詞をとっても調子よく旋律にマッチします。そのうえ与論民の心情に適合する懐かしいメロディーであるところにこの曲の特性があります。 沖永良部にもこれに似たイキントウ(別名イチキぶし)があります。歌待ちと節まわしが若干違うだけで、殆んど与論島の昔イキントウと似通っています。恐らく昔は同一のメロディーであっただろうと思われます。 与論の昔イキントウであっても、地域や時代と歌う人や弾く人よって多少の差異があります。これは民謡そのものが持つ本質であると言えるでしょう。 ( 一 ) ( 二 ) ( 三 ) ( 四 ) |